ちみっこ企画「ふわっと」

　突然ですが、ちみっこ企画「ふわっと」開催です。
　懇意にさせていただいている夏人の姐御と、昨夜ツイッターで激論を交わし、出来上がったのがこの企画であります。私と姐御の両方をフォローしている方には大変迷惑な感じでTL埋めまくっていたことと思いますが、なんせ楽しくなっちゃって(笑)。元々はリレー小説みたいにしようぜって話だったはずなんですが、あんまりがちがちに決まりごとみたいの決めちゃうと、お互いやらなくなるんじゃねーのっていうものすごくリアルな危惧から、とりあえず互いが出したお題をもとに、ちみっことキャラを絡ませればいいや、というふわっとした形でやりはじめることになりました。つまりちみっこ萌えなわたしたちが、私たちのためにやり始めた企画であります。
　なので、統一しているところといえばちみっこが出てくるところと、互いのお題でやるってことくらいです。作品縛りもありません。これまで書いたことない作品でもキャラでもなんでもあり。ちみっこ自体も互いが書きやすいように、キャラによって変えて全然OK、もちろん男の子もOK！会話オンリーみたいな形でもいいし、感動巨編にしちゃうのもありだし、本当にもうやりたいようにちみっことキャラを絡ませようぜっていう趣向です。なんでそのキャラとちみっこが一緒にいるのか、という説明とかは基本的に考えてないので、深く追求はしないでやってください。
　昨日さっそく互いにお題を出し合い、今朝ノリの赴くままにひとつ書いたので上げてみます。こんな感じで大丈夫かなあ、たぶんちみっこがかわいくてほほえましければなんでもいいんだろうなとは思いつつ。

　そんなわけで、折り込み記事にて ちみっこ企画「ふわっと」第一弾です。サッと読めるので、よろしければどうぞ。

○ちみっこ企画「ふわっと」 その壱
○悟浄と男の子ちみっこ（小学校低学年、名前：颯太）とちょろっとだけ八戒
○会話オンリー
○お題「ぱんつ」


「悟浄のぱんつー！ぱんつ見っけーーー！」
「あッ、おいコラ！ 何しやがんだこのチビ！」
「悟浄のぱんつー！ぱーんつーーー！」
「おまっ、ンなもん持って走りまわんじゃねーよ！ いーから戻って来い！」
「シャキーン！」
「…何やってんだお前。パンツなんか振り回して」
「んだよ悟浄知らねーの？ 『宇宙、キタ――――！』」
「や、全然。なにそれ、ガキの間ではやってんの？」
「ガキじゃねーよっ！ 悟空だって、八戒だって見てるんだからなっ！」
「…何やってんだあいつら」
「スキありィ！ アチョーッ！」
「ぐはッ、やーらーれーたー！」
「やった！ アクのおや玉、ゴキブリ悟浄をたおしたぜ！」
「……おっまえ…そのネーミングはいくらなんでも…」
「ん？ 悟浄なんか言った？」
「いンや、なんでもねー。…っと、そう簡単に倒されると思ったか？ この……えっと、お前それ何だっけ？」
「フォーゼ！」
「やってくれたなフォーゼ、目に物見せてくれるわー！」
「うわぁ―――！」
「おらァ！ コラ待て、逃げんなッ」
「ちっげーよ！ 今はこうしてスイッチ入れかえてヘンシンしてるとこなの！」
「あ、そなの？」
「だから悟浄はしずかにしてて！ ヘンシンしたら相手してやるから！」
「……なァんか納得いかねぇな…」
「ん？ 悟浄なんか言った？」
「なんでもねーよ。…で？ 変身とやらは終わったのか？」
「おわった！ シャキーン！」
「ンだよ、ぱんつ右手から左手に持ち替えただけじゃねーか」
「うるさい！ くらえっ、ひっさつのゴキジェットキーック！」
「いよいよ俺ただのゴキブリかよ！？」
「はい悟浄やられて」
「………」
「ごーじょーおー！」
「～～～っ、わァったよ、やられりゃいいんだろ、やられりゃ！」
「おりゃああああ！」
「うわァ、やーらーれーたー！」

「あの、すみません。悟浄のぱんつが一枚見当たらないんですけど……って悟浄、貴方いい歳して自分のぱんつなんかかぶって、なにやってるんです？」
「ちっげーよ！ それもこれもコイツが…、」
「八戒きいて！ オレ、ゴキブリ悟浄たおした！ てりゃーって！」
「おや、それはお手柄ですねえ。じゃあ、そんな頑張った颯太には、ご褒美を差し上げましょう」
「ごほーび！？」
「ええ、さっきクッキー焼いたんです。ちょうどお腹もすいてくる頃合いかなーと思いまして」
「やったー！クッキー！！」
「あっ、走らないでもたくさんありますから…って、もう行っちゃいましたね」
「ったく、お子サマは元気だな」
「悟浄は自分のぱんつ、片付けてから来てくださいね。…颯太ー、ちゃんと手は洗いましたかー？」
「あらったー！」

「………なァんか納得いかねぇな…」

ちみっこ企画「ふわっと」 一発目は悟浄と男の子ちみっこでした。悟浄みたいな近所の兄ちゃんいたらいいな、っていう思いを詰め込みました。悟浄大好きです。報われないとことかひっくるめて。…しかしこの二人のコンビ書きやすかった…。