トロイメライ第4話アップしましたできました。…おお、意外と書けるもんだなーなんてね、ハハ! いや、これを書き始める前に、断片的に書きたい場面がいくつか浮かんでてそれをメモしてあるんですが、着実にそれを消化しております。これから書きたい場面と合わせると、順調にいけば10話くらいの連載・中編?になりそうです。…7話くらいからは前後編になるかもですが。
さてトロイメライも4話目になろうってのに、いまだにヒロインの女の子の口調に苦慮しています。敬語はエステルと区別するのがしんどい! おかげでせっかく姫様出て絡んでるはずなのに全然会話しない始末。最初はもっとちゃんとお話させるつもりだったんですが、書いてるうちにあれよあれよとおっさんが青年や少年と喋り始めて前半はそっちがメインになりました。これぞザ・現実逃避\(^o^)/ いや、少年と青年とおっさんの三人が和気藹々としてるのがドツボだからという理由も大きいですけれども。たぶんレイヴンを書くことに集中しすぎて、ヒロインの女の子に対する理解が追いついてないんだと思います。書いてる人間がこうなんだから、相当感情移入しにくいものになってるんだろうなあと思うと、頭が下がる思いです。申し訳ない。あとはレイヴンが「この子何考えてんのかわかんないわー」って思ってるのが根底にあるのやも。レイヴンを作者と置き換えても可。この先もうちょっとちゃんと人間くさく書いてあげたいなあと思っています。そしてそれがある意味、レイヴンの彼女に対する理解がすすんだ証拠になるのかもしれません。
少し前に 『おっさんは、他人の感情の機微には聡くても自身のそれには鈍いところがある、というか空白にも近かった10年を埋めようとリハビリの真っ最中、なイメージなので、たぶんものっそいヘタレな感じになると思います』 云々と書きましたが、それがもう書き手のもどかしさを誘発しています。つまりどういうことかと言いますと、おっさんから見たヒロインを、見たまま描写するのは比較的事細かに書けるんですが、それに対しておっさんがどう行動したのかは書けても、どう思ったのかは書けない。おっさんの中にある幾ばくかの好意を言葉で書けない。そういうのがあったとしても気付かない、「あれ、なんか懐かしい気がするけどこれってなんだっけ」 と首かしげてるのが私の中のおっさんのイメージです。本気で分からないふりをして、だんだんどこまでが本気で、どこまでがそうじゃないのかわからなくなって、本気でわからなくなってる、そんな感じ。だから、本当はもっとしつこくねばっこい書き方したいんですけど、おっさんを通すからすごく淡白な言葉で出てきます。ティエリア書くときも比較的そんな感じだったのですが、おっさんはヤツ以上です。おかげで何これ素っ気な!ってなる。最後の一文とか特に。…もっとしつこくねばっこい書き方をしたいのは、そうしないとおっさんの好意を文章に滲ませられないからです。動きからだけでそういうのを表現できればこんなに迷うこともないのでしょうが、いかんせん技量不足です。くやしい。
でも後半部分、おっさんが一人で酒飲んでるところは比較的わたしの頭の中にある雰囲気を投影できたんじゃないかな、と思っています。いや、たぶんおっさんの一人酒はもっと色気に満ちてると思いますが。表現するってむずかしくて、でもたのしいなあ。だからみんなももっと書いていいと思うよ、おっさん!
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