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東雲の旅

管理人の徒然日記  ~日常のアレコレから制作裏話まで~

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サブマス6

 無事実家への出戻り、完了いたしました彩斗ですこんにちは。前回の記事を読んで、お風呂に入ってないことに気付きました。お風呂には入ってます。とあるを書くこと以外には飯食ってトイレいって風呂はいって、サブマスMMD見てピクシブでサブマス充して寝ることしかしていません。実家にもどってきてもまあそんな感じです。そろそろ就職先を探さないと殺されると思うので、それまでに区切りをつけられればと思っていますがさてどうなるか。
 ピクシブさんのほうに、とある派遣の業務日報、五作目の補完という形になる番外編と、本日六作目をアップさせていただきました。実家に戻って書けるかどうか、正直不安だった部分もあったんですがサブマスへの愛が勝りました。受験勉強にいそしんだ机でがりがり書いてます。サブマスのお二人は二人とも大好きですが、どっちかというとノボリさん派だったはずなのに、ふたを開けたらクダリさんが出張る出張る……もうこのまま貫いちゃえ、と番外編書きながら決めました。あの番外編、本当は五作目の次に挟むつもりなんてさらさらなくて、本日アップした六作目を先に書き始めていたものの途中で詰まってしまい、苦し紛れに息抜きとして書き始めたものでした。とあるはもうケツを考えてあって、それも合わせればあと二本くらいで終わるシリーズなので、本筋を全部書ききってしまってから、シリーズの補完として番外編で遊べればいいかなあと考えていました。あの番外編もしばらくPCの中で眠らせておくつもりだったんですが、いざ書いてみたらアップしておかないと次への説得力に欠けることに気付き、というかクダリさんが全然予想外の方向に動いてくれたので、じゃあもうこのままでいっか、つって。…いや本当はすごく迷ったし悩んだんですが。このブログをご覧くださっている方ならお分かりかとは思いますが、わたしあんまりそういう、なんかこう、甘酸っぱい感じの?書くのヘタクソじゃないですか。しかもあのスバルさんですよ、絶対書きにくいと思って回避する路線でも考えたんですが、うーん…どうもしっくりこないというか、一言でいえば面白くないというか。なのでもう好きにしてもらうことにしました。そうして腹くくったら、まあ話が進む進む……肉食系男子を書くのは(たぶん)初めてだったのですが、楽しい。なにこれすごく楽しい。クダリさんだからかもしれないですが、肉食系男子(天使)とアホ系女子(デンチュラ最愛)のまったくもって噛みあわない会話は書いてて愉快です。この先も引き続き、アホバカバカしい話を書いていければなあと思っています。
 このわたしの趣味に突っ走ったあげく、面倒くさいという理由で本家にページすら用意していないこのサブマスシリーズですが、フォロワーさんとお話しする機会に恵まれて、ひゃっふうううう!ってなってます。ジャンル知らないけど読んでますとか、わたしのせいでポケモン買っちゃったじゃないスかちょっとお(笑)みたいなリプライを頂き、リアル有頂天です。しあわせすぎる。しかもサブマスのお二人+スバルさんの夢絵なんていただいちゃって、うっかりPCとスマホにダウンロードしましたからね。今回の六作目を書くにあたって、頂いた絵ガン見してあたまの位置とか確認しながら書いてましたから。ありがたすぎて死亡フラグ立ってるんじゃないかなっていうのが最近の心配事です。とりあえずシリーズ書き終えるまでは生きていたい。ついったーってすげえ。頂いた感想にわたしもすぐ反応できて、お話しできるのがすげえ。…ステマじゃありません、フォロワー募集の告知であります。
 さて折りたたみで、今回ピクシブさんのほうにアップした六作目の没バージョン。番外編を書き始める前の、煮詰まっちゃったほうです。普段ならざっくり消すんですけど、思ったより様になったというか、とある的にはなしですがこれはこれでどうよと思ったのでここで放出。途中から没ったとこまでをのっけますので、よければ六作目の本バージョンをご覧になってから、ご一読くださればと思います。とりあえず言えることは、あの双子ヤンデレも普通にこなすよねってことです。

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 お聞き及びのとおりである。クダリさんとけんかをした。
 事の発端は、休憩所での立ち話を盗み聞きされたことだ。…敢えて言おう、あれは立ち聞きなどではなく、盗み聞きであったと。
『へーえ、スバルってけっこうモテるんだ』
 じゃあ、よかったら前向きに考えてみて。
 それだけ言い残し、見慣れない背中が廊下の先へ消えた途端である。物陰から投げかけられた言葉に、わたしは顔をしかめずにはいられなかった。だって、姿を見なくたってわかる。にやにやにやにやしやがって、ろくなことを考えていないのがその声音から丸わかりだ。
 物陰からひょこっと顔をのぞかせたクダリさんは、胡乱な目を隠そうとしないわたしを見返してにんまりと笑った。まるでチェシャ猫みたいだと思う。『にやにや笑いなしのノボリさんならよく見かけるけれど、でもクダリさんなしのにやにや笑いとはね!生まれて見た中で、一番へんてこな代物だわ!』 …このひとなら、にやにや笑いだけを残して姿を消せそうだな、と割と本気で思う。しっぽとか生えていても、あんまりびっくりしない気がする。
『……なんのことですか?』
『さっきもらってたの、遊園地のチケットでしょ?』
『…………どこから聞いてたんですか』
『設備部のひとかあ。スバル、ゆーめいじん!』
 ほとんど最初からじゃねえか。こめかみにはしる鈍い痛みを知覚して、わたしは顔を手のひらで覆う。
 確かに。確かに、こんな誰が来るとも誰がいるとも知れない休憩所で、そんな話をしたほうがいけなかったのだろう(ただひとつ言わせてもらうなら、わたしに場所を選択する権利はなかった)。でもそれでも、少しの間場所を離れておくとか、せめて聞かなかったふりをするとか、そのくらいのマナーとか心遣いを期待したっていいはずだ。仮にもこのひとは、わたしより勤続年数も長く、立場も異なる上司である。
 それがどうだ、この笑顔。チェシャ猫笑いを張っ倒してやりたくて、右手がうずく。
『ね、それでどーするの? 行くの? 今週末?』
『………………』
『あれ、行かないの? なんで? せっかくのデートなのに!』
 ぱっと花が咲くような笑顔。まるで熟れ過ぎたざくろみたいだな、と思った。
『だから、行かないんです。…ま、どこぞの白いお方と違って、デートに誘われることなんかめったにないですからね。惜しくはありますけど』
『…なんか、トゲがあるね?』
『気のせいじゃないですか』
『デート行けばいいのに、って言ったの、おこってる?』
『別に怒ってなんてないですよ。…ただ、わたしの事情を知ってなおそういうことが言える無神経さには、呆れてますけど』
 わたしはこの世界の人間ではない。それをこのひとたちに告げて、もう二か月くらいになる。
 だが、だからと言ってなにが変わるわけでもない。このひとたちに知れてしまったからといって、すぐに職場を変えるつもりはなかったが、ここで長く働くつもりもさらさらない。これまで通り、一年契約の派遣社員としてそこそこのお金を得て、いつかきっと戻るその日までなんとなく食いつないでいければいいと思っている。
 それはわたしの、他人との付き合い方という点においても変わらない。複数人の女の子と親密な関係にあるらしい白のボスとは違い、こちとら年齢=彼氏いない歴系女子だ。さらに言うなら、異世界系女子だ。彼氏なんて、いつ消えるとも知れない世界でそんなもの、めんどうくさい以外のなにがある。
『――だって、わざとだもん』
 そのとき確かに、こいつは笑っていた。その端正な白皙に酷薄な笑みを張り付けて、無邪気な好奇心を剥き出しにする子どものように。
 ざくろは別名を吉祥果という。子どもを食う鬼神、可梨帝母が釈迦から与えられたのが、人肉の味がするとも言われるこのざくろである。その果実のように真っ赤な舌が、笑みをかたどったくちびるの隙間からちろりとのぞく。
『大切なものが増えれば増えるほど、元の世界になんて、戻りたくなくなるでしょ?』
『……もしかして、あのひとのことけしかけたの、』
『わっ、さっすがスバル、気付くのはやーい! …そ、ぼくだよ? あのひと、前々からスバルのこと気になってたんだってー』
 だから、スバルの休憩時間おしえてあげたの!
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