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東雲の旅

管理人の徒然日記  ~日常のアレコレから制作裏話まで~

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Baccano!

うちの学科では後期から各研究室に配属されるので、今日は配属先にご挨拶に行ってきました・・・・・私を含めて7人が新しく配属されたのですが、紅一点っていうね、女一人っていうね。・・おかしいな、こんな予定じゃなかったんだが。話し合いしてるときから 「このままだと私女ひとりじゃね?」 っていうのはわかっていたんですが、折角希望の研究室に入れそうなのに大学生にもなって女ひとりがいやだから変更しますなんてそんなアホらしいことやってらんない頑張れ私きっとなんとかなる!と言い聞かせてのご挨拶でした、これを自己暗示といわずになんという。ええいきっとなんとかなるさ、やんくるないさ!
明日の帰りには、またバッカーノを二冊か三冊買って帰ってこようと思います、まる。・・・ふふ、私の今日の昼ご飯はインスタントのコーンスープオンリーでした、食べ物っていうかただのスープ、下手すりゃ飲み物。ほとんど確実に法に抵触しているんですが、サントラをまるまる一枚ダウンロードできたので読み進めながらのお供はサントラです。これがまたものっそいかっこよくて日がな一日聞き続けています、サックスの音ってなんであんなに艶っぽいんだろう。延々聞き続けていたら、思わず書いてしまったバッカーノ・・アクロバティックな文章に挑戦しようとして見事敗北、でも折角なんで続きにのせときます。名前変換などはしていないのでご注意あれ、登場人物はフィーロとラックです。こういう荒々しい言葉を繋げる作業があんまり久しぶりだったので、ただでさえ薄っぺらなのに更に錆び付いていた頭の中の辞書に四苦八苦。最近ずっとふわふわほえほえした言葉を繋げる機会が多かったからなぁ。動きのある文って難しい、だからといって静謐な文章を書くのも難しいわけですが・・・これをきっかけに興味を抱かれた方がおられれば幸いです(なんかもうそんなんばっか)

ハクさまへ
<反転>リクエストありがとうございます、楽しんでいただけたようで幸いです。専門の話も、ということですがヒロインの専攻はできるだけ現実味を出せるよう私本人とかぶらせているのですが、問題はティエリアです・・はは、工学系、主に物理学はほとんどノータッチなのです、情けないことに(なにせ設定を考えるときにウィキペディアを参照したほどで)。ですが確かに大学生のくせに大学生らしい描写をほとんどしていないので、今後はそっちのほうにも意識を向けてみようと思います。ハクさまの期待に応えられるよう、誠心誠意頑張りたいと思いますのでどうぞ、これからもよろしくおねがいします!</反転>

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「いやー、朱音が俺の幹部昇進の祝宴のときに空から降って来たときにゃ驚いたよなァ」
 フィーロ・プロシェンツォは耳元を掠めていったナイフの刃を事もなげに避けながら、口元に笑みをのぞかせた。間髪いれずに放られた数本のナイフをもっとも無駄のない動きでかわし、かわされたことにどうやらムッとしているらしい相手との距離を一気に詰める。その勢いを利用しながら、頚動脈を狙ってナイフを繰り出した。露骨に表情をゆがめた相手は舌打ちを隠そうとせず、強く地を蹴って飛びずさる。
「まったくフィーロの言うとおりですよ、後にも先にも空から降って来たひとを見たことありませんし」
 それまで我関せずの姿勢で本を広げていたラック・ガンドールは、距離をとった状態でにらみ合う二人を目の前に狐目を細めた。・・と、それまでむっつり黙り込んでいた朱音が片手を振り上げたかと思えば、ラックが広げていた本の背表紙に小ぶりのスローイングナイフが突き刺さっている。ぱちぱちとまばたきを繰り返したラックが困ったように笑うのに対し、相対しているフィーロは呆れたといわんばかりに眉根を寄せる。
「あのな、ラックはあれでもガンドール・ファミリーのボスだぜ? わかってんのか?」
「・・・あれでもってなんですか、あれでもって」
 顔をしかめたラックを無視して、朱音は小刀を抜いた。右手にそれを構えながら、ラックと掛け合いを続けるフィーロに向かって地面を蹴る。弱小組織とはいえフィーロはマルティージョ・ファミリーの幹部だ、その行動を予測していたように鋭い視線が朱音を射抜き、同時に突き出されたナイフが閃く。が、朱音はそれを高くジャンプすることでかわした。特筆して背が高いわけではないフィーロの頭上で猫のように体をしならせ宙返りし、呆気に取られているフィーロが視界に入った瞬間、空いている方の手で一度に複数のナイフを投げつける。「下手な鉄砲、数打ちゃあたる」 の原理だ、もちろんこれで勝負が決まるなんて思ってはいない。着地したときには右手の小刀を逆手に構えて体勢を整えている。
「・・言わせてもらいますけどねお二人さん」
 フィーロの目の下、ちょうど頬骨の辺りがぱっくりと裂け、そこから鮮血が流れているが、朱音はそれをいっそ忌々しそうに見遣った。
「こっちだって後にも先にも、不老不死の人間なんて見たことありませんから」
 叩き落とされたナイフのうちの一本、先端を汚した赤い液体がふるふると振動し、いくつかの赤い雫となって宙を飛ぶ。見えない糸に、磁力に引き寄せられるように一点を目指して収束する。頬を伝ってあごの先から滴っていた赤も十秒もたてば止まり、地球の重力を完全に無視して傷口へと戻っていく。そして今つけたばかりの傷は見る見るうちにふさがり、朱音がつまらなそうにため息をつく間に跡形もなく消えてしまった。人が決死の思いでつけたのに、そう思うと自然に表情が歪む。何度見ても理不尽極まりない光景だ、馬鹿げているとしか思えない・・・・「不老不死」 だなんて。
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