ティエリアのデレと掛けまして、与野党の攻防と説きます。その心は、「妥協点の探りあい」。
とある方とのメールの中で、ティエリアのデレっていうのはさァ、デレっていうのはさァ!と暑苦しく私的ツンデレ論を語ったら、その方が返信の中でおっしゃられていた言葉がクリーンヒット、なるほど確かにティエリアのデレってそうだよ、と思うあたり私はどうも50話以上書き続けていても ティエリア・アーデ という人を掴みきれていないらしいです。だからこそ半年間も延々と書き続けてこられたんだろうなぁとも思うのですが。周囲に張り巡らせた虚勢が何かの拍子でぽろっと崩れて、そのなかのやわらかい脆さみたいのを無意識に見せる瞬間が 「デレ」・・・ダメだ、なんかもうニヤニヤしてるよ私、どうしよう真面目に病院行ってきたほうがいいかもしれない← 第一期のティエリアはヴェーダを崇拝することで得ていた安定を終盤で見事にひっくり返され、脆さとか不安定さがどこまでも際立った状態で最終話を迎えた印象があります。そしてそのイメージを持った状態で書き始めたカラフルのティエリアはそんな不安定さを内包しているままなんだろうなぁと(第二期のティエリアさまに関しては、四年間が経過したとはいえその安定感がどこから生まれたのかがわからないのでとりあえず保留)。でもそれらを虚勢という名のツンで覆い隠している彼が、ヒロインの前で思わず素に立ち返る瞬間(あくまで 一瞬 であることがポイント)が 「デレ」・・・・・・うっはー、どうしようニヤニヤが止まらない← 私は文章を書くときに、当人たちがこういう心境だからこういう行動をとる、というのをあまり意識していません。とりあえず書いてみて動かしてみて、それを後から見直したときに 「あー、こういう感じなのかなー」 と事後承諾する感じで二人の変化を理解しています。なのでいただける感想を読んで初めて気付かされることも非常に多いんですが、こんな風に自分の書いたものを受け取ってもらえるというのはまったく幸せなことです・・! 最初の頃のティエリアだったら 「万死に値する!」 の一言で跳ね除けそうなことを、盛大なため息と呆れた視線で黙認する、カラフルではそんな互いの妥協の繰り返しが時間の流れであり変化なのかしらんと思ったそんな今日。案外同意を得られそうな意見だと思うのですが、こっそり懇意にさせていただいている00サイトの多くが気付けばアレハレ贔屓サイト様っていうね・・・自給自足じゃ萌えらんないんだけどな、全力で楽しいけれど。
・・・・上で散々ティエリアのデレについて語っておきながら、今日はカノ猫第8章をアップしました。第7章に引き続いてジェイドとちみっこ(小学二年生)です、分けるのがめんどくさくなっちゃったんできりのいいところでの前後編としました。十分に甘やかされてください← ちなみに最後にちょろっと書いた 「フォーンのタムナスさん」 はナルニア国物語(ライオンと魔女)に出てくるひとのことです、私が小学二年生のころ、母に読むようにとすすめられてすごく一生懸命読みました。あれが私がはじめてひとりでちゃんと読み終えた本で、読書にはまるきっかけになった本です。今でも大好きな本のひとつで、出会えてよかったなぁと心から思える作品です。
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