エレベーターの中から、駆け出していく咲ちゃんと滝沢の後姿を見送った。
高校のときから好きで、好きで好きで大好きで、これまでもこれからも、ずっと咲ちゃんのそばにいたかった。まだちゃんと告白、という告白はしたことなかったけれど、いよいよ大学を卒業して社会に出て少し離れ離れになって・・、それでもきっと自分が頑張りさえすれば一緒にいられると思っていた。咲ちゃんの心の中に自分がいるわけではないことは分かっていた、でもきっと時間が経てばそれも変わるし、変えてみせると思っていた。だって、本当に大好きだったから。
呆然として言葉も出なかった。滝沢が自分になんと言ったのか、正直よく覚えていない。ただ、差し出された手にふらふらと手を伸ばし、体を引き起こされたときの絶望はどうしようもなく体に残っている。――ひきょうだ、こんなの・・・・。ほんの二週間前までは、顔も名前も知らない赤の他人だったのに。自分の知らない間に咲ちゃんと仲良くなって、自分がずっとずっと望んでいた場所にするりと入り込んで。魔法の携帯を持ってるくせにあんなバカみたいな役回りで、・・っもし俺があの携帯を持っていたら絶対もっと上手に使ってみせる、俺はあんなヤツみたいにバカなことはしない・・・・・・・・・・俺にはきっと、あんなこと、できない。
エレベーターの扉が閉まっていく。目の前を塞ぐ冷たいガラスの向こうで、咲ちゃんの手を引いた滝沢が階段を駆け上がっていく。――ゆっくりと動き始めたエレベーターの中で、ぼくはエデンが崩壊していく音を聞いた。
DVDとブルーレイのどっちを買おうか散々迷って悩んで考えて、クオリティと将来性を考えたら絶対BDだけど現状再生に適した環境にないし、そのうち間違いなく買うだろうけどBDのポテンシャルを活かす環境が整うにはまだまだしばらくかかりそうだしうわああああどうしようどうしようと二日悩んで吹っ切れました。とりあえずDVD買って、環境が整ったら多分その頃には映画版も追加したBOXとか出てるだろうし、そしたらそのとき頭からBDで揃えればいんじゃね？ ・・・というわけで予約してきました初回限定版、今から楽しみで楽しみで仕方ありません。・・・・・・何の話してるのかって？ 「東のエデン」 の話に決まってるじゃない！← そのときにはきっとモノノ怪のBOXも買おーっと、取らぬ狸の皮算用もいいところですが多分これ実現すると思う。いや、映画の出来によるのかな・・・あーうん、多分買うわこりゃ← もうねー、見直せば見直すほど滝沢がカッコよすぎて痺れます。いちいち咲に対する振る舞いとかちょっとした仕草が訳分からんくらい男前すぐる、ホワイトハウスの前で全裸に携帯と拳銃持って記憶なくして突っ立ってて二日後日本に女の子連れで帰ってこられるような主人公ってなんだよ、文章にするとどんな気違い？って感じなのにアニメ見たらフツーなんだよ、フツーっていうかいちいち嫌味なくらいイケメンなんだよ、嫌味なくらいイケメン要素散りばめられてるのに全然嫌味じゃなくてすごく自然なんだよ、もうやだ、大好き← 咲ちゃんとしあわせになってほしいなぁ、三十分ずっとほのぼのいちゃいちゃしてろよお前ら私それ延々見てられるからいやもうマジで。ものっそい定番ですが、二話のあのボートから手を差し伸べてくるシーン大好きです、それを踏まえて最終話、咲ちゃんから手を伸ばしてくるシーンを見ると号泣します← あとあとっ、ボートを待つ時間、咲ちゃんの話を促すために指を鳴らして 「ん、」 ってやる仕草とかお前私を殺す気かと、あとあとっ、咲ちゃんの携帯を二人で覗き込んでるとき、傾げた首はそのままに目だけ動かして視線を合わせる二人のようすとか、咲ちゃんがさり気なく滝沢を見上げるときに上目遣いになるのとかお前ら私を殺す気かと、「ちょっといい？」 のセリフと共にものっそい自然に腰を抱いて写メとる滝沢とかもうやめて私のライフはもうゼロよ、みたいな。第二話だけでこれだよ、語らせようと思ったら私いま延々と喋り続けられるよ、てゆーか喋りたりないです、飛行機の中 「起こしちゃった？」 のセリフの抑え具合とか鏡に向かってにこーってする咲ちゃんとか私まだまだ語れるよ！ ・・ああ、しあわせになって欲しいなぁ・・それがどう見てもできそうにないからそう思っちゃうのかなぁ、滝沢が消えた半年後の物語ってなんだよ・・なんでお前消えてんだよ・・・、っそんなヨユーぶっこいて咲ちゃん大杉に持ってかれても知らな・・・・・いや、これはないか←
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泣いている咲にキスをした。
今の日本を作るオッサンたちの理不尽に傷つきながら、大切な家族への愛を謳う口を、・・義兄へのこらえきれない想いを紡ぐくちびるを塞いだ。そもそも咲と出会うまえの記憶のない俺にとって、泣いている女の子というのはほとんど未知の生きものなわけで（・・いや、記憶があったところで未知の生きものなのかもしれないが）。というか、くちびるをぎゅうっと引き結んで地面を睨みつけていた咲をここまで連れてきたのは俺なわけだから、必死に泣くまいとしていた咲のたがを外してやったのは俺なわけだし・・・・・なんてややこしいことを考えていたのはほんの一秒、目だけで様子を窺ったとき体を小さく震わせながらぽろぽろ涙をこぼす咲を見て答えが出た。ちゃんと体ごと振り返ったとき、そのおっきな目にたくさんの涙を浮かべながらそれでも毅然と顔を上げていた咲を見て、その答えを受け入れ理解した。涙に濡れたあまじょっぱいくちびるにキスをして、覚悟を決めた。―――それはまるで、あるべきものがあるべきところにストンと落ち着いたような、そんな気分だった。
「東のエデン」・・・最高でした。ぼろぼろ泣きました。今でも泣いてます、本編は当たり前なんですけど、公式サイトの予告フラッシュでぼろぼろ泣けます。アニメが始まる前から名前だけは知ってたんですがいろいろ忙しくて（みずきー、みーじゅーきぃいいい！←）、ちゃんと見ようと思っていたけいおん！も結局溜めちゃって最近ようやく見た感じになってたり、あんだけ勧めまくったシャングリ・ラも原作読み終わっちゃったらなんかアニメに手が出てなくて、銀魂も見てないし結局見れてるのハガレンだけじゃね？みたいな状況で、全然手を出せずにいたんですが何を思ったのかプログレス（自身の研究進度を研究室内で発表する場）前夜に息抜きと称して見始め、ほんとのほんとに最初は1,2話だけ見て、今週末はどうせゼミ（英語論文の紹介）できりきり舞いなんだから1話ずつゆっくり見ていこうと思っていたんです。・・時間のある時は何かしら書いてるんで、逆にアニメから遠ざかってしまうんですよねー・・書き始めると気がついたらガッツリ時間食われてしまうので、忙しいときには手を出さないのが私的鉄則です。そう思ってたのに・・・・・・作品を完璧間違えました。気がついたらその晩に11話全部視聴してたっていうね、プログレスなんにもやってねぇ＼（＾o＾）／ 私はこのブログで自分の萌えを散々吐き出させていただいていますがその割に案外淡白で、見終わったら 「ああ、面白かったなぁ」 というふくふくした満足と共に眠って起きたらその世界はほとんど完全に体から抜けてるんですが、これはダメでした・・・体から全然世界が抜けていかない、まだ ここ にある。映画化が既に決まっているということで世界がまだ完璧に閉じてしまったわけではないことも理由のひとつで、一週間ずつ時間を置いてみたわけじゃなくて一晩で一気に息つくヒマもなく（・・・）見てしまったというのも理由のひとつだとは思うのですが、それにしたって期待値が違いすぎる（「何との比較？」 とか勘繰っちゃダメだゾ！）。もうやだ、ノブレス携帯欲しすぎる← 世界観がものすごくしっかりしていて伏線と暗喩のオンパレード、今の私がある場所と近すぎて耳を塞ぎたくなるくらい身につまされたり慰められたり、咲ちゃんかわいすぎたり滝沢イケメンすぎたり、もう開始一秒から終了一秒まで心が震えてやみません。もう嫌になるくらい 食われ ました、頭から丸呑みされた気分です。・・・11月まで私は一体これからどうすれば・・。
・・・・上で散々わめきちらした後に書くのもすっごいアレなんですが、20万打企画に 02：たゆたう意識 をアップさせていただきました、はー・・滝沢ほんとたまらんわ・・← 時間軸的にはちょうど今のカラフルぐらいだと思っていただけると。そんで色々勘繰っていただければ。基本的に行き当たりばったりな感じで書き進めている私なので伏線というイメージはあまりありませんが、ほとんど直喩にちかい暗喩ですが、によによしていただければ幸いです・・・・というか、東のエデンのせいでなんかもう書きたくて書きたくてうずうずし始めてるんですよね、カラフル。企画のほうじゃなくて、カラフル。なんか、「ものを作りたい」 という欲求に飲み込まれてるというか・・ああほんと、出会えてよかった。（あれ私、企画の話してなくね？）
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20万ヒット、ほんとのほんとにあざーっす！ いやまったく、こうやって数字を積み重ねることが出来たのはこんなアフォ管理人を見捨てずお付き合いくださる皆さまあってこそです、そうですおきゃくさまはかみさまです！← 10万ヒットしたのが去年の4月末、目移りが激しいというか浮気性な上に飽き性でそのくせ凝り性というグダグダな性質が服を着て歩いているような管理人ですが、こうやってまたひとつの区切りを迎えられたことをとてもしあわせに思います。自分のやりたいことをやりたいようにやらせていただいて、それを応援してくださる方がいる。恵まれた環境に自分が立っていることをもう一度確認しなおし、また今日から一歩ずつのそのそよろよろふらふら歩いていこうと思っている次第であります。・・まぁ、いよいよ研究室に配属になったこともあって去年までと同じような更新ペースを続けることはほとんど不可能となってしまいましたが、のんびりとお付き合いくだされば幸いです・・・・・・しかしさすがに、いい加減季節がずれまくってしまったカラフルが心苦しくてしゃーないんですけどね、あは・・は・・・。今週金曜に月いちで回ってくる自分の研究進度を発表する順番が回ってきたり、来週は英語論文の紹介みたいなプレゼンが回ってきたりとこの二週間でずいぶん痩せられるんじゃないかなと今からウキウキしてるんですが←、隙を見て企画物も書き上げていこうと思っています。ということでとりあえず今日は 01：心地よさに落ちていく をアップさせていただきましたー、ひっさびさの坂田家です。ひっさびさ過ぎて色々忘れていました、普通に銀さんと妖精のコンビにしようと思ってノリノリで書き始めたはいいんですが、喋れない妖精相手だと当たり前ですが銀さんが延々独り言を喋ってるっぽくなるわけで・・ふふっ、入り口の入りやすさと出口からの出にくさが綺麗に比例しやがりました。もっとほのぼのふわふわな感じにしたかったんですが、それはもうひとつの坂田家分でクリアしたいと思います、という努力目標。普段は背景とか素材とか、そういうものに全然気を配らない拙宅ですが、今回はそういうのにも気を使いつつ頑張っていきます。次回はカラフル分です、どんな感じになるのやらお待ちいただければ幸いです。
昨日は前培養のために研究室に出向き、今日は本培養のために研究室へ行きました。ひとりきりの実験室で鼻歌（真夜中救世主）口ずさみながらオートクレーブいじってたら、センセがひょっこり扉から顔出してて私死亡☆ ・・「おーれを愛せ！おーれを愛せ！」 を歌ってなかったのは身から出たさび・・・違う違う、せめてもの救いでしたが、ごきげんな鼻歌歌いながら研究室で機械いじってる時点で十分アウトだっていうね、なんかもう・・色々やり直したい・・・・。ああでも、アモーレ的なあれとかアラビアンナイト的なあれとかじゃなかったのもぎりセーフだったのかもしれません・・多分鼻歌の途中で 「トッゲー！」 って言いますからね、私←
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先日。買い物帰り、マイバックをぶら下げててろてろ歩いていると、ガラガラ・・というか、車の形を模していて足で押して進むおもちゃ（乗り物？）に乗った二歳くらいの男の子と、おばあちゃんの組み合わせが道路の向こう側から歩いてきます。かぁいいなーめんこいなー、とただそれだけでもニヨニヨが止まらなかったんですが（！ ロリじゃないよ！？）、あと三メートルくらいですれ違う、というところでガラガラに乗った男の子が自身の体の横にピッと手を伸ばし、ちょうどすれ違うタイミングで手のひらタッチ・・・！おばあちゃん 「よかったねぇ、おねえちゃんとタッチできたねぇ」 もうね、おねえさんね、本気でキュンキュンしてましたから。何、なんなのあの可愛い生き物、存在が最終兵器じゃね？ そりゃまぁ、ファミレスとか行って小っさい子がぎゃんぎゃん泣き喚いてるの見ると多少もにょっとすることも否定しませんが、周囲に迷惑をかけない子どもなんてありえませんからね。本当にイラッとするのは、そういう子どもを叱らない親です、・・・・・あれ、今日の私いくぶんかまともじゃね？（！ ショタじゃないったら！）
そんな本日土曜日、夕方がっこ行って前培養のための植菌をせねばなりません・・そして明日はタンパク誘導かけるためにがっこ行かにゃならんっていうね、あああああ。今日明日で突破しそうな二十万ヒット企画ものもやらにゃならんのですがねぇ・・そしていまだに瑞希にぞっこーんっていうね、私もいい加減人間として終わってやがる。あ、でも最近お気に入りなのはリプトンのいっちゃん新しいCMです。ステレオポニーの新曲使ってるやつ、あの女の子めっさかわいい。振り向きざまの顔があんなかぁいらしい完璧笑顔で撮れるわけないのはわかってるけど、あんなキレーにフレームインするわけないってわかってるけど、でもすっげぇかわいい。平沢姉妹もちょうかわいい、・・ん？ゆいちゃんとういちゃんのことだよ、いきなり けいおん！の話だよ？← ほんと、がんばるおんなのこは見ていて微笑ましいですなぁ・・そんな私の研究室でのあだ名は お嬢 です、なんかもう色々やり直したい。
86：三千世界の声を聞く
書いたの軽くひと月半前っていうね、なんかもういろいろスイマセン。まったく、ハレルヤとのコンビは書いてて楽しすぎるのが難点です・・・あいつらすぐ手元を離れてどっか行きやがる。「ティエリアとハレルヤって基本的に合わなそうだよね、いろんな意味で」「アホの子が間に入ってこその いま だったら微笑ましいよね」 というひと月半前のチャットで水城さんとお話させていただいたことを元に書き上げました。ロックオンやアレルヤとあの子の付き合いは、ティエリアがなかったら成立しなかったもので、ティエリアあってこそのつながりであるというのが私の捉え方なのですが、その点でハレルヤとティエリアは逆というか。最初の入り口はもちろんティエリアがいなかったらありえないんですが、でもあのアホの子があってこそティエリアとハレルヤは今の状態になってるんじゃないかと。で、ティエリアはどうだかしりませんが←、ハレルヤは多分そういうこと自覚してるんじゃないかなぁと思います。ぜんぶ自覚した上で、「おもしれェ」 って口の端吊り上げてるのが私の中のハレルヤです・・・・夢見すぎですかそうですか。でもでもっ、これまで全力で夢見てきたおかげで、「突撃！隣のカラフル事情 Part.2」 の 「これからを期待するキャラクター」 でハレルヤがせっちゃん相手に善戦しているんだと信じてます、・・・アレルヤ・・ごめん・・・・←
次の更新は20万打企画分（01：心地よさに落ちていく）になると思います、こちらもまた楽しんでいただければ幸いです。
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